『ヒルダの冒険』は怖いもの知らずの少女ヒルダが冒険するファンタジー物語。
イギリスの漫画家ルーク・ピアソンが2010年から書いている子供向けの漫画「ヒルダ」シリーズのアニメ化です。1900年代後半のスカンジナビアが世界観の元になっていて、ムーミンからもインスパイアされています。
子供向けなので、NETFLIXお得意のエグい描写とかは全然ありません。お酒・薬物・たばこといったNGなアイテムも一切出てきません。
ポジティブな教えが作品にメッセージとして込められていて、自分の子供には勧めたいアニメです。そして私は大人でも楽しめる良いアニメだと思いました。
ただ、小さい子供には少し怖いかもしれません。ファンタジーなのでモンスターが出てきますからね。
ヒルダの冒険のあらすじ
青い髪が美しい少女ヒルダ。ヒルダは大自然の中で母親、そしてペットのトゥイッグと共に育ちました。森にはトロールや巨人、エルフといった生き物も沢山住んでいますが、ヒルダは怖いもの知らずです。
とある出来事から一家はトロールバーグという街へ引っ越すことになります。自然が教えだったヒルダは学校にも行ったことがありませんし、友達も動物たちでした。自然を愛しているヒルダは街へ引っ越したくありません。
しかし、ヒルダはトロールバーグでデイビッドとフリーダという素敵な友達を見つけ、何もないと思っていた街が好きになっていきます。
子供にも大人にもおすすめなヒルダ
おすすめ度:
1話は疑心暗鬼で見てましたけど、2話の最後あたりからグッと心掴まれる場面が増えました。気付いたらすっかりファンに。
大自然の中でまっすぐ育ったヒルダはしっかりはっきりしているちょっと大人びた心優しい女の子。主人公がウダウダ冴えないみたいな日本のアニメとは対照的です。
新しい場所に移住してそこで友達を見つけるというのは実にクラシックなテーマです。普遍的で素晴らしい物語だと思います。
ファンタジーなのでトロールといったモンスターも出てきますが、原作が子供向けということもあり絵柄が可愛いので身構えずに見られます。とはいえ、小さな子供にはまだまだ恐ろしく見えるかもしれません。
子供に道徳心を説いたり、大人は子供の見方を考えさせられたりと、子供と大人の両方に向けたポジティブなメッセージが散りばめられています。これが本当に良いですね。
ヒルダの声(英語)が幼いな〜と思っていたら、Bella Ramseyという本当に小さな女の子が声あててた・・。どこかで見たことあると思っていたら、「Game of Thrones」に出てた!
音楽もいいんですよね〜。1話を見たときは少しミスマッチだなと思ったんですけど、3話でグッときました。オープニングは今でも微妙だと思いますが、劇中の挿入歌が超良い。
トゥイッグという鹿ギツネがいるんですが、「オリとくらやみの森」というゲームに出てくる主人公キャラにそっくり!ヒルダシリーズ自体は2010年からあるのでこっちの方が先か。
ゲームは面白い横スクロールアクションなので興味がある方はぜひ。
不満なとこ
作品に対して不満は全くないんですが・・
デフォルトの言語が日本語吹き替えに設定されていて、英語に切り替えるんだけど事あるごとに日本語に戻る・・めんどくさい。NETFLIXここはなんとかして〜!
シーズン2は?
残念ながらコミックは日本語化されていません。
ルーク・ピアソンが23歳の時に書き始めた「ヒルダ」シリーズは現在7冊まで出ています。最新作である8作目の『Hilda and the Grand Parade』は2019年1月22日に発売予定です。
原作読んでないので推測ですけど、本のタイトルから考えるにシーズン1で5冊分じゃないかなと思っています。
- Hildafolk
- Hilda and the Midnight Giant
- Hilda and the Bird Parade
- Hilda and the Black Hound
- Hilda and the Hidden People
そして、現在アニメ化されていない部分のシリーズは
- Hilda and the Stone Forest
- Hilda and the Mountain King
の2冊でしょうか。
2019年1月に最新刊が発売される予定ですので、もしシーズン2が制作されるとしたらすぐに行われる可能性もあります。だとしても来年の中盤~終盤にかけてリリースされるのが妥当かなと思います。
まとめ
子供向けだけど大人でも楽しめるファンタジーアニメの『ヒルダの冒険』。沢山のメッセージが込められているので、親子での視聴もいいと思います!