NETFLIXで『リック・アンド・モーティ』を見ました。
人格破綻者・天才科学者であるアル中のリックが、孫のモーティを引き連れて異次元や並行世界を冒険するSFコメディです。
クレバーな筋書きと会話、何でもアリな世界観、そして家族というテーマへの着地。すごいアニメだこれは!
物語が早いテンポで展開するのも中だるみがなくて良いです。シーズン3-10の戦闘シーンとか次から次へと戦いが超高速展開するけど、1つ1つのクオリティが高くて笑い転げました。
子供向けではないですが、私的に大ヒットで、ここしばらく見た中で1番面白いです。
リック・アンド・モーティの感想
あらすじ
アメリカの大人向けサイエンスフィクション。
リックは超ハイテク技術の研究をしてい天才・マッドサイエンティスト。娘のベスの家に住み、孫のリックやサマーを無理やり引き連れて宇宙や異次元を冒険します。
リック・アンド・モーティの感想
おすすめ度:
悪魔的ドラえもん。むしろドラえもんより万能かも。
銀河級SFレベルの超天才科学者であるリックにかかれば不可能などありません。異次元には行くし、脳を経由して相手に乗り移れるし、惚れ薬も一瞬で作るしと、本当に何でもアリです。
リックの悪魔的頭脳による発明のおかげで完全に何でもありな世界なので、毎回ガラッと変わったストーリーを楽しめるのが素晴らしいです。全然飽きない。
時にはインセプションやバックトゥザフューチャーのような有名な映画のパロディも織り込んであるので、ファンは歓喜でしょう。私はインセプションの超ファンなのでテンション上がっちゃいました。
発明はすごいのですが、リックは人格的にかなり問題を抱えた人間だというのがすぐに分かります。ソシオパスってやつ。言ってることは論理だっているのですが、自分の欲求が最優先で常識外れな事を平気でする。リックの発明品のせいで人が死んでも全く御構いなしです。
リックは自分の野心や欲望を最優先して家族を捨てるような嫌なやつです。しかし嫌いになれない。むしろ好き。家庭を持っている人こそリックに共感できるかもしれません。
家庭を持っていたらなかなか出来ないでしょう、自分のやりたいことを最優先するなんて。少なくとも私は怖気づいてしまいます。リックは自分のやりたいことに自己中心的なほど真っ直ぐです。そして天才がゆえ何でも自分で解決してしまう。そんなリックに少なからず憧れを抱きます。
家族と自分の野望を天秤にかけたら間違いなく野望をとるリック。しかし孫のモーティやサマー、娘のベスのことをちゃんと気にかけていて、この絶妙なバランスがリックをただの馬鹿野郎ではなく豪胆さと天才的頭脳を兼ね備えた偉大なおじいちゃんたらしめています。超破滅的問題児であることには変わりませんけど。
家族を気にかけている・・とは言いましたが、シーズン1-6はかなりぶっとんでてびびりました。締めの悪魔的発想は思いつかなかった。コメディなんですが、1話終わったらまるっと元通り!にはなりません。起こった出来事を次回に引き継いでいくのが軽く衝撃的。
リックがクレイジーな一方、孫のモーティは優しくてまともですがちょっと残念な感じの少年です。おじいちゃんに影響されやすく、あっちへこっちへと冒険に連れ回されますが、時にはおじいちゃんの暴走を止めたりとなかなか良い相棒っぷりを発揮します。
モーティは、リックが狂っていると分かりながらも大好きです。そしてリックもその想いを無下にせず受け止める努力をします。リックは孫を愛していると言葉では認めようとしませんけどね。そんな2人の関係がいいんです。
2人には変わらず冒険を続けていってもらいたい。
『リック・アンド・モーティ』はサクサク見られるし、シーズンを重ねるごとにアニメーションにも磨きがかかっていきます。最強に面白い。
シーズン4は?
現在シーズン3までリリースされています。
気になるシーズン4ですが、70話契約がなされており制作決定しています。かなり息の長いシリーズになりそうですね。
シーズン4は2019年11月に放送開始のようです。楽しみすぎる!
まとめ
悪魔的なドラえもんに優しいのび太が振り回されるリック&モーティ。毎話多彩な世界観になるので全然飽きません。
本当におすすめ。