ノーナレ「遥かなる甲子園 Diaries of Youth」を見た感想。面白かった。

グローブとボール

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ノーナレ知ってますか?ナレーションを一切なくしたNHKのドキュメンタリー番組です。

この番組シリーズ、めちゃくちゃ面白いんですよ。ナレーションによる神様みたいな声というか、達観した部外者の声が入ってこないとこんなに物語と映像に引き込まれるのか〜と思いましたね。

たまにやってるので是非見てみてほしい!

本数は少ないみたいなので、もっとやってほしいなぁ。

目次

ノーナレ 遥かなる甲子園の感想

番組の内容

baseball

今回見たのは「ノーナレ 遥かなる甲子園 Diaries of Youth」。甲子園を目指す横浜隼人の野球部の話です。県大会に向けて練習を重ねる部員たちを追います。

横浜隼人はメンバー129人を抱える野球部。3年生は48人。夏のメンバーに入れるのはわずか20名。3年生には最後のチャンス。

何をやってもうまくいかないと苦悩しながらもチームをまとめようとするキャプテンの横瀬くん、伝統を引き継ぐために指導係に徹する向井くん、そしてメンバー入りできなかった部員の佐藤くんの、3人の3年生を柱にしながら物語は進んで行きます。

 

ボケ感のある映像はいいな~

網越しのグラウンド

ボケ感のある映像で、会話のひとつひとつが映画のワンシーンのように感じます。取材は長期に渡っているみたいなので、しっかり撮ってるな~と思いました。

メンバー発表前日。佐藤くんとチームメイトがグラウンド整備をしながら、メンバー入りした時のことを空想しながら喋ってるんです。微笑ましい様子。

最後に「まぁ明日には分かるっしょ」といって走り去っていく後ろ姿がうつります。その2人は画面からフレームアウトしていき、静かなグラウンドが残るんです。すごく哀愁漂う映像

たぶん、佐藤くんは選ばれないんだろうな、って感じましたね。あそこでフレームアウトさせるっていうカメラマンのセンスが良い。

 

押しつけがましくない

県大会当日。メンバー入りできなかった佐藤くんは一生懸命スタンドから応援しますが、結果は敗退となります。

部員たちのすっごい悲しそうな顔を見たらすぐ分かるんですよ。ああ、負けたんだな・・っていうのが。それが良いのよ。もう映像と音楽から100の情報を受け取ってるんです。

ここでいきなりナレーションが入ったら一気に押しつけがましくなる。

ナレーションを排除したことでちゃんと感じ取れる番組になったんじゃないかと思いました。

情報的な伝わり方じゃなくて、感性に訴えかけてくる感じ。表情ひとつでこんなに感じ取れるものなんだと感心します。

これが台本なしのドキュメンタリーだっていうんだからね~。

 

やっぱ青春だよね

整列

私は帰宅部でしたので、彼らみたいに1つの目標に向かってチーム一丸となって頑張るみたいなことはしたことないですし、悔しくて悔しくて涙を流したこともあんまり記憶にありません。

キャプテンはまだ高校3年生なのに、自分の苦悩を抱えながらもチームの課題を解決しようとする。若いのにスゴイって。

野球部ってこう、もっとゴツゴツしたイメージというか、無骨なイメージがありました。でも彼らの話を聞いたり様子を見ていると、全然青春なんだなぁ。甘酸っぱいよ。センチメンタルな気分になっちゃいました。

 

あとがき

普通に泣いたな~。

正直、私は野球のこと全然分かりません。

でもスタンドで部員たちが負けを悟って悲しみに暮れているのを見て。

彼らが甲子園を目指して必死に練習してきた様子と、休憩に見せる無邪気な高校生っぽいシーンがこう、ふわ〜っと頭に浮かんできて。

めっちゃ切なくなった。

ノーナレ、再放送したら絶対見てほしい。甲子園にはこんなドラマがありったけ詰まってるんだと思うと、胸がギュッとなります。

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