MyEtherWallet(MEW)でERC20のICOに参加するための手順

本記事には広告が含まれます

イーサリアムを受け付けるERC20ベースのICOでは、ウェブサイト上での取引という形ではなく直接セールアドレスに送金することがある。スマートコントラクトを利用してトークンを送り返してくるのだ。

この場合は自分のウォレットから送金することになるので、MyEtherWallet(以下MEW)での送金方法とガスについて少し説明していこうと思う。

目次

なぜ取引所のアドレスはダメ?

MEWへ一回送る送金料を考えると取引所から直接送りたくなる気持ちは分かるが、やったらダメ。

取引所から送金してしまうと取引所のプールから送金されるため、トークンが取引所のプールアドレスあてに返送されてしまう。当然トークンは自分のところに届かない。取引所プールのプライベートキーを持っているはずもないので、自分のトークンだと証明することはできない。

最悪の場合、取引所に相談するしかないだろう。馬鹿にならない送金手数料は悲しいが、確実にトークンを自分の懐に入れておくためにここは必ず守ろう。

 

トークンセールのアドレス確保

ICOトークンセールの日付が近づくとメール、またはウェブサイトでトークンセールアドレスが公開される。このアドレスにETHを送ることになる。

詐欺から身を守るため、メールに書かれたアドレス、ウェブサイトのアドレス、テレグラムなどの公式グループに書かれたアドレスなどを2重3重に確認しておこう

テレグラムはサポートも行ってくれるし、情報が早いので参加推奨。参加人数を見ればどれだけそのICOが人気かの目安にもなる。

 

MEWへトークンを追加する

参加するICOのトークンを事前にMEWへ追加しておこう。

例でいうとWePowerのICOでは

  • MyEtherWallet, Mist, Metamask, or Parityを使うこと
  • トークン契約アドレス:0x4CF488387F035FF08c371515562CBa712f9015d4
  • トークンシンボル:WPR
  • ケタ数:18

と書いてあったので、この通り追加する。

お財布情報を見るから自分のウォレットを開き、右下にあるトークン残高のカスタムトークンを追加をクリックする。

指示された通りの数値を入力して保存する。

Show All TokensWPRが追加されていたら完了。

 

MEWでの送金

アドレスが確認でき、ICOのセールスタート前になったら送金する準備にとりかかろう。人気のあるICOは数分で売り切れる可能性があるため、なるべく早く準備できるようにしておこう。

※ Dutch Auctionタイプなどはシステムが違うので注意。ICO始めがものすごく高く、時間経過と共に値段が下がっていくタイプ。

 

MyEtherWalletへアクセスし、Ether/トークンの送出をクリックして財布を開く。

 

宛先・送出数量・ガス価格・ガスリミットを決めて、トランザクションを生成

※ ガス価格・ガスリミットについては後述

 

そうするとトランザクションの送出が出てくるのでクリック。

 

確認画面が出てくるので、宛先や送金量などが間違っていないか確認する。はい、確かです。処理を実行します。を押すと送金。

 

一番下に緑の帯が表示され、トランザクションがブロックチェーンに展開されたことをお知らせしてくれる。Verify Transactionをクリックして送金状態を確認する。

 

このような画面が表示されるので、Pendingと表示されていたら待機中ということ。辛抱強く待つ。

 

成功するとTxReceipt Status: Successとなる。

Actual Tx Cost/Feeが実際に送金にかかった値段。50gwei*300,000リミットで最大で0.015ETHかかるところが、0.0049772ETHで済んだ。よかったよかった。

To:の部分を見てみると、1600WPRトークンが送り返されていることが分かる。

 

Pendingから進まない時

WePowerの時は推奨ガス価格が23gweiで発表されていたのだが、1時間以上経っても一向にPendingのまま。テレグラムのサポートグループを見たら、「イーサリアムが混んでいるので50gweiにガスを推奨とする」とアップデートされていた。こういうことがあるからテレグラムには参加しておいた方が良い。

現在のトランザクションがPendingであれば、単純にガスの値段を更新した新しいトランザクションを生成するだけで大丈夫。50gweiにしたら1分くらいで送金に成功した。

 

トランザクションのページ閉じちゃった・・

そんな場合はお財布情報を見るで自分の財布を開いてトランザクション履歴から再確認できる。

トランザクション履歴のETH(https://etherscan.io)にアクセスし、トランザクション履歴から該当するTxHashを開く。

 

ガス価格、ガスリミットについて

パッと聞いた感じ小難しいが、単純に送金手数料のことだと考えて良い。送金手数料はガス価格xガスリミットで計算される。ICOでは推奨するガス価格とガスリミットが書かれていると思うので、分からなければそれに従っておこう。

送金手数料 = ガス価格 x ガスリミット

2回目だが重要なので覚えておこう。手数料がETH換算でどれだけかかるかは以下のページで確認できる。

https://www.myetherwallet.com/helpers.html

 

WePowerのICOに参加した時は、ガスリミット 300,000、ガス価格 23が推奨されていた。となると、支払うガスは300,000 x 23 = 6,900,000だ。ETHへ換算すると0.0069ETH。取引所から送金するときに支払うのが0.01ETHくらいなので少し割安といった感じか。

あくまで推奨なので、どうしても早く送金したい場合は単純にガスの価格とリミットをつりあげれば良い。ただし!仮にトークンが売り切れてしまって購入できなかった場合、支払った手数料は返ってこないので注意。購入できれば支払った手数料 – 実際にかかった手数料で差額が返金される。

逆にそんなに人気のない大穴ICOに参加するならガスを抑えても良いかも。

 

以上がMEWでICOに参加する方法。ICOへの参加は全て自己責任で!

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次